アウトドアで気を付けたい、食中毒を引き起こす意外な食品

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夏本番となり、キャンプやバーベキューの予定を立てられている方も沢山いらっしゃると思います。
この季節、特に気を付けたいのが「食中毒」です。

特に山中など、街中から離れた場所で食中毒を起こしてしまうと、病院に行くまでに時間が掛かってしまうので、場合によっては重篤な症状を引き起こしてしまうことも考えられます。

その場合まず気を付けないといけない物で、すぐに思い浮かぶのは生ものですよね。
もちろんこのような食べ物には十分注意する必要がありますが、時にはこれら以上に注意しなくてはならない食品があります。

それは真空パック等の密封食品です。
本来であれば安全性に優れると思われるこれらの食品は、時として恐ろしい食中毒を引き起こすことがあります。

それはボツリヌス菌の毒によるもので、神経毒による麻痺などの症状を引き起こし、死亡率も30%という、とても恐ろしい毒です。

実は、この恐ろしいボツリヌス菌はどこにでも存在しているありふれた菌なのです。
ですが、普段はその毒性を気にする必要はありません。

ボツリヌス菌は真空中でのみ毒性の高い物質を作り出す性質があり、パウチパックや缶詰などの真空加工されるものは、ボツリヌス菌によって有毒物質が発生してしまうことがある、というわけなのです。

 

もっとも賞味期限や保存方法をきちんと守っていれば、殆どこのような心配は必要ありません。

ですが、賞味期限内であっても、異臭がしたり容器が膨張しているなどの異変を感じたら決して口にしてはいけません。

またボツリヌス菌の作る神経毒は熱で無毒化されるという性質があるので、食べる前に十分加熱してから食べるようにした方が安全です。

ボツリヌス菌の神経毒素は80℃で30分間、100℃で数分間の加熱で失活します

参考
厚生省「真空パック詰食品(容器包装詰低酸性食品)のボツリヌス食中毒対策」より、「リーフレット(消費者の皆さまへ)」

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